日本の不思議な駅ベスト3にも選ばれた、湖の上にある秘境駅「奥大井湖上駅」
観光名所 静岡県

日本の不思議な駅ベスト3にも選ばれた、湖の上にある秘境駅「奥大井湖上駅」

秘境駅

鉄道マニアだけでなく、観光や撮影スポットとして注目され、雑誌などで特集されるようになった「秘境駅」。
山奥などの人里離れた場所にある駅のことを指し、そのほとんどはホームと言えるほどのスペースもないような小ささ。周囲の風景とあいまって、非日常的な雰囲気を感じることができます。

 

そして今回、見に行く機会を得られたのが、静岡県に敷設されている「大井川鉄道」。
というのもこの時、機関車トーマスが実際の機関車となって走るということで大井川鉄道が注目されていたので、軽い気持ちで概要を調べてみたところ、以前テレビで特集されていた秘境駅がある路線だとわかったのがきっかけでした。

 

そのテレビ番組というのが「ザ・ベストハウス123」。
この番組の中で、日本の不思議な駅ベスト3というコーナーが放送され、「奥大井湖上駅」という湖の上にある駅が紹介されていました。

番組を見たときは「行ってみたい!」と思ったものの、時間とともに駅名どころか秘境駅のことも忘れていたのですが、トーマスイベントをきっかけに思い出した、というものです。

 

機関車トーマス

まずは秘境駅の紹介の前に、きっかけを与えてくれたトーマスイベントから・・・。
こちらが、子どもたちの夢が具現化した勇姿、機関車トーマスです。

イベントの存在を知った時点でチケットが完売していたため、トーマスに乗車することは叶いませんでしたが、事前に調べておいた撮影スポットにて、その姿を写真に収めることができました。

初めて生で聞く汽笛の音。その音とともに近づいてくる、あの機関車トーマス。トーマスのファンではない私でもつい興奮してしまいました。想像以上の迫力。

 

スロウカフェ カゼコウボウ

トーマスを見送った後、イベントの中心地である本線の終点「千頭駅」へ向かう道中、昼食のために「カゼコウボウ」というカフェに立ち寄りました。
この田舎ならではのまったりとした雰囲気、親しげな店員、あまりにも素晴らしく、危うく後の予定に支障をきたすほど、まったりとまどろむところでした。

 

千頭駅

トーマスイベント中心地のため、想像を遥かに越える混雑状況。
ヒロの横顔があまりにシュールで、気づけばシャターを押していました。

こちらはトーマス機関車の内装。

 

南アルプスあぷとライン(井川線)

そして念願の秘境へ。
先程、秘境駅は大井川鉄道にあると書きましたが、正確にはそこからつながる「南アルプスあぷとライン(井川線)」が秘境駅の連続となっています。

「秘境」という言葉に相応しい、この哀愁ただよう列車が目的地へと導いてくれます。
写真からはわかりにくいと思いますが、普通の列車に比べてかなり小さい。
路線もかなり狭く、崖に面していて、今にも落ちるのではないかと言うほどのスリル。風を切るほどの速度でもなく、凄まじい金属音を響かせながら走っていきます。

これから向かうのが「秘境」なのだと実感させてくれる列車。この風情がいい。

 

見事なまでに行く先々の駅が尽く秘境駅。車掌が立っているのは線路脇の整備用スペースなどではなく、紛れもないホーム。
もう一度言いますが、これはホームです。

 

こちらは名物アプトくん。
井川線はディーゼル機関車が推進・牽引して走行しているのですが、ここから日本一の急勾配があるため、アプト式と呼ばれる機関車を接続して登降します。アプトくん無くしてこの急勾配を走行することはできないということです。

 

奥大井湖上駅

ついに念願の秘境、「奥大井湖上駅」。

なんのために湖の中心にある島の上に駅を作ったのか。説明を聴いたのですが忘れてしまいました。
目前に広がる不思議な景色に夢中になり、車掌の言葉は音としてしか認識してませんでした。

逸る気持ちを抑え、あくまで大人として落ち着いて列車を降りました。
他に降りる人などいません。ここには何もないのですから。

しばらく景色を堪能した後、線路の脇にある通路を使って橋を渡りました。足元は金網状になっている部分もあり、下の湖を見ることができたのですが、かなりの高さ。
ここからしばらく歩くと、次の接阻峡温泉駅に行くことができます。もちろん山なのでそんなに近いわけではありませんが。

 

接岨峡温泉駅の少し手前から川を挟んで道がふた手に分かれ、川の向こうへ橋を渡ると散歩コースがあります。そこには様々な形状の橋がいくつもあり、景色や道を楽しみながら歩くことができるので、歩くにはこちらをおすすめします。ただ、山道になっているので楽をとるか楽しさをとるか、ということにはなりますが・・・。

 

接岨峡温泉駅

駅が近づいてきて気付いたのは、ここには一切電波が届かないということ。
都会で多大な力を発揮するスマートフォンも、ここでは多機能時計でしかなくなります。

電波はなくともユニークは溢れているようです。
接岨峡温泉駅は周辺の駅に比べ駅舎があるだけ栄えているのかもしれません。

 

 

こうして念願の秘境駅への行くことができました。まさに秘境!といったところで、また来たくなるほどにいいところでした。
都会の喧騒から離れたい、自然に溢れた場所で過ごしたい、といった願いにうってつけの場所です。

この記事をシェアする

  • facebookでシェア
  • twitterでシェア
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • google+でシェア
  • LINEでシェア
  • ブログランキング・にほんブログ村へ

一覧に戻る