沼津港へ
静岡県沼津市にある、アジの干物で有名な沼津港。このすぐ近くに深海水族館があります。
目の前の駿河湾は日本で一番深い湾ということで、すぐそこに深海の世界が広がっていることになるわけです。
深海とは
そもそも深海とは何なのか。一般的には水深200m以上の海域のことを差すそうですが
200mって意外に浅い!というのが個人的な感想。東京タワーほどの高さもないわけです。
つまりはそれほどに、海は過酷ということでしょう。
しかも、地球の海の平均水深は3,729mで、深海は海面面積の約80%を占めるとされています。
となると、ほとんど深海。
しかもその深海のほとんどが、未だ未踏の領域。
沼津港水族館
本題の「深海水族館」へ。水族館自体はそれほど広くなく、早い人なら1時間弱で見終わってしまうでしょう。
とはいえ、深海や深海生物に関する情報がたくさん掲載されいているので、ちゃんと読んでいくと結構な見ごたえがあります。
なにより、他の水族館では見かけないような深海生物がたくさんいます。
ヒメコンニャクウオ(?)
たしかヒメコンニャクウオだったはず…。鱗のないぷよぷよした珍しい魚。
キホウボウ
ホウボウは水族館どころかスーパーでも見かけますが、いつも見てるホウボウとちょっと形がちがうような…。
イガグリガニ
身体中が棘で覆われた見るからに痛そうなカニ。カニと言ってもヤドカリの仲間だそうです。
オウムガイ
5億年前からほとんど進化していない、生きた化石の1つ。結構元気に泳いでいました。
シーラカンス
そしてメインはやはり「シーラカンス」。
こちらも3億5000年前からほとんど進化していない、生きた化石の1つ。
一時は絶滅したと言われていましたが、1938年に南アフリカで見つかって以来、絶滅危惧種となり、
さらに最近では絶滅寸前種と位置づけられたそうです。
ここにあるのはその冷凍個体が2体。世界的にもかなり珍しいとのこと。
一般的にはシーラカンスの商業的展示は禁止されているので、そのうちここのも見れなくなるのでは…
深海生物以外にも…
寝ていて顔は拝めませんが、こちらはハリモグラ。
なぜモグラ?と思いましたが、どうやらハリモグラは特殊な生態をしていて、
カモノハシのように哺乳類なのに卵を産むという、哺乳類に進化する過程のような生き物だそうです。
水族館の周りで海の幸を食す
様々な深海生物を見ることができる深海水族館ですが、沼津港にあるということで
近くには海の幸を主とした飲食店がたくさんあります。
買った魚や貝をすぐ焼いて食べられる店や、沼津名物の沼津丼を食べられる店、 深海魚を食べられる店など、色々な店があります。
こちらは沼津丼
生しらすと桜えびとアジが、炊き込みご飯の上に乗っている丼ぶり。
個人的にはここの生しらすの方が、湘南よりもずっと美味しく感じました。
今回は深海生物を食べるタイミングがありませんでしたが、次回は食べてみたいと思います。
みなさんもお立ち寄りの際は目と舌で深海生物を楽しんでみてください。