「西の富士、東の筑波」と富士山と並び称される筑波山。
その中腹に狂気に満ちたアミューズメントパーク「ガマ洞窟」があります。
ロープウェイ乗り場に隣接するその施設は、駐車場から見ただけでその異様さが分かります。
登山口と書かれた施設上部には巨大なカエルが鎮座し、建物の屋上にはキリンを乗せたカエルのようなものが手を降っています。
近づくと、入り口の傍にもカエルが。
しかし、こんな風貌ではあるものの家内安全と書かれています。ご利益があるのかもしれません。
ということはこちらのカエルは子供でしょうか。カエルの子供はオタマジャクシだった気もしますが…。
狂気のガマ洞窟
こちらがそのガマ洞窟の入り口。
入場料をしっかりと払うよう、これでもかとアピールしてあります。が!
ちゃんとラスカルの注意書きをよく読みましょう。
無事通れない可能性があるということでしょうか。なぜラスカルなのかが気になって頭に入ってきません。
もちろん、ここまで来て諦めるわけにはいかないので、しっかりと入場料を払い奥へと…
進もうとしてすぐに狂気目の当たりにします。
入り口のノレンの裏から出てきた飾りの数々。
この白いものは…おそらく梱包の際に使われる緩衝材。
それと一緒に並んでいるのはコーヒーの缶。それも自動販売機のサンプルに使われるもの。
単品だったら突っ込んでいたであろう謎のライオンのおもちゃが霞んでいます。
恐る恐るくぐるとその先は、まるでおばあちゃんの家のような通路。
ここで一旦安心させておいて、この向こうが狂気の本当の入り口となっています。
何も見えないほど真っ暗
スマホのライト機能でどうにか進みましたが、そうでもないと何も見えません。
壁にはなんとも言えない絵がブラックライトでぼんやりと光っており、迂闊に触るとなぜかビチャってたりします。
奥には「ガマ洞窟」なのになぜ?という主らしきモノが潜んでいたり、そこら中に恐ろしいものが置かれていたり…
他のお化け屋敷では味わえない恐怖を体験することができます。
屋上のさらなる狂気
ガマ洞窟を抜けて屋上に行くと、朽ち果てた乗り物達を見ることができます。
かつては賑わいを見せていたであろうこの屋上は、今は錆びつき廃墟の様相。
特にひときわ目立つのがこちら
とうとう何を言っているのかもわからなくなってしまいました。
会ってくださいと言われても何のことか…と視界(写真)の隅に目をやると…
あれのことでしょうか
これは先程、下から見えた手を振っているかのようなカエル。
背中に乗っているのは…キリンではなくシマウマ?
さらに近くには…
キリンとゾウが仲良くしているのかと思いきや
キリンは胴体で引き千切られていました。
ゾウが自慢の鼻の力でキリンを引き千切ってきたということでしょうか。
別のところでは
顔面を引き千切られていました。
身元の確認が難しいのですが、おそらくこれはコアラ。
楽しげなすべり台があったかと思えば
もはやコンクリートと化して全く滑りません。無理に滑ろうとするとお尻が先程のコアラの顔面のようになるでしょう。
滑り降りたところにある「ガマの滝」は完全に干上がっています。
テーマ不明のパーク
外観から「ガマの洞窟」に入るまでは、「ガマ」をテーマにした施設だと思っていましたが、
見れば見るほどに何がテーマなのかわかりません。
もしテーマがあるとしたらそれは「狂気」
あの有名な哲学者ニーチェも、かつて「善悪の彼岸」でこのようなことを言っていました。
『怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。』
この施設については理解できないほうが幸福なのかもしれません。
あまり深く考えずに、この異様さをなんとなく楽しむ程度にしておきましょう。