ウーパールーパーを食す
正式には「メキシコサラマンダー」。一時期は珍獣として世間を賑わせたこともあるため、どんな生き物なのかはみなさんご存知でしょう。
しかし、食べることができると知っている人は少ないはず。
そこで私はかねてより噂を耳にしていた、ウーパールーパーの姿揚げが食べられるという「珍獣屋」に行ってきました。しかもちょうど、数量限定でヒグマ&リス鍋が食べられるとのことで、急いで行ってきました。
ヒグマ&リス鍋
ヒグマの肉と聞いて一般の方はどう思うのでしょうか。少なくとも私は固くて臭そうというイメージを持っていました。
ところが出てきた肉を見て驚きました。熟成だからということもあるのだと思いますが、想像以上に柔らかくて美味しそう。
食べてみると、見た目の印象通りに柔らかく、匂いも癖もなく、ほどほどに脂ものっていて美味しい肉でした。あの凶暴そうなヒグマがこんなにも美味しいとは。見た目で判断してはいけないとよく聞きますが、性格だけでなく肉にも言えることだったとは。
リスの方はと言うと、ササミのようなパサパサした淡白な味。
どちらもヒグマの脂を使ったデミグラス風の鍋に通して食べるようにされており、想像以上に美味しくいただけました。
名物のウーパールーパ
珍獣屋に来たからには欠かせないのがウーパールーパー。この話をすると、例外なく食用が存在することに驚かれます。食べてみると白身魚のフライによく似た普通の味。
この店を紹介しておいて今更と言われるかもしれませんが、私は俗にいうゲテモノ料理は苦手です。そのため、外見の問題から食べることができるか多少の心配はあったのですが、揚げられたものが皿に乗せられて出てくると、普通の魚のフライにしか見えず、なんの抵抗なくかじりつくことができました。
その他の珍獣の数々
ヘビ
話に聞いていたとおり、鶏肉とほとんど変わらない味と食感で、美味しく頂くことができました。
ラクダ
香味系が使われた味付けになっていたので、実は癖のある味だったのかもしれません。だとしたら料理人の腕がいいと言うことでしょう。こちらも美味しく頂くことができました。
サソリ
これが今回の・・・いや・・・人生の最難関の料理でした。前述の通り私はゲテモノが苦手なので、特に虫は生きていようが死んでいようが大の苦手。
なけなしの勇気を振り絞って箸でつまんだ時の、腹部の意外な柔らかさを忘れることができません。思わず皿の上に落とす程に嫌な感触でした。口に運ぶのをこれほど躊躇った料理はありません。
自分でも驚くほどの時間をかけて、どうにか口にした感想は・・・エビの尻尾。
紹介した料理の他にも、今回食べれなかったもの、食べる気がおきないものが数多くありました。
オオグソクムシやうさぎ、カンガルーなどなど、興味のある方は珍獣屋に足を運んでみてください。新しい経験、新しい自分を知ることになるでしょう。